ソファのダニ対策に効果的な方法とアイテムをご紹介!繁殖を防ぐコツも
ソファはダニの温床になりやすい!
日本の夏は暑く、そして湿度が高い時期が長いため、どの家にもたくさんのダニが潜んでいると言われています。
ダニが発生しやすい場所は家中いろいろなところにありますが、
布や綿などを使っている場所は特に繁殖しやすい
傾向があるようです。
ソファは主に体を休める目的で使われることが多いですが、実はダニの温床になりやすい場所です。
例えば、一般的なフローリング床の場合、ダニは1㎡あたり数十匹ほどしか生息していませんが、一方でソファには同じ範囲で、数百~数千匹ほど生息していると言われています。
「どの家にもダニがいるならそんなに問題じゃないのでは?」と思う人もいることでしょう。ダニは多少であれば人体に影響はないですが、ダニの数が多くなりすぎると、さまざまな健康被害が出てしまう可能性あります。そのため、ダニを増やさないための対策をすることが大切です。
ソファにダニが発生する原因
ソファがダニの温床になりやすい理由は、ダニが好む環境条件を満たしているからです。条件が揃うと、ダニの活動は活発になり、卵をたくさん産んで何千~何万倍もの数に増えてしまいます。なぜソファがダニの温床になりやすいのか、ダニが発生する原因について解説します。
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外から持ち込まれたダニがソファに移動する
外出から帰ってきた格好のままソファに座った経験はありませんか?実は、ダニは家の中で自然発生するわけではなく、外から持ち込まれるものなのです。
屋外にいるダニが人の皮膚や衣類などに付着してそのまま家の中へと持ち運ばれ、ソファをはじめとしたさまざまな場所に移動しながら繁殖をくり返し、家中を住処とします。特にソファは外着のまま座ったり、来客が使用する場所なので、
外から持ち込まれたダニが棲みつきやすい
場所です。
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ダニが過ごしやすい環境条件が揃っている
ダニが過ごしやすい環境とは以下の条件を満たしたものです。
● 温度:20~30℃
● 湿度:60%以上
● 餌(皮脂・垢・フケ・食べかす・ホコリなど)が多い
ソファは人が座るため温度が高くなりやすく、さらに中綿が湿気を吸って閉じ込めてしまいます。
また、ダニにとっての餌が付着しやすく、厚みもある分光も届きにくいので、ダニは安定して卵を産み付けることができます。
ソファのダニによる健康被害
ソファにダニが増えすぎると、健康被害の症状が現れやすくなります。ダニによる健康被害の中には、一生悩まされる症状もありますので、早めの対策がおすすめです。ここでは、ソファにダニが大量発生してしまうとどのような健康被害があるのかを解説します。
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よくある健康被害
- ダニ刺されによる強い痒み、炎症
- 喘息、鼻炎、結膜炎などのアレルギー症状
強くしつこい痒みに襲われる
家にいるダニは基本的にヒョウヒダニ(チリダニ)という種類で人を刺しません。
しかし、ダニの数が増えてくると、今度はヒョウヒダニを食べるツメダニという種類のダニも繁殖してしまいます。ツメダニは人を刺す種類のダニ
ですので、気づかないうちに体中のさまざまなところが刺されてしまい、「ソファで過ごすとなんか痒い?」なんてことが起こる可能性があります。
ダニの種類によって刺されたときに出る症状は異なりますが、基本的には痒みが出る場合が多いです。
特にツメダニの場合は痒みが強くしつこい傾向があり、数日から1週間以上も症状が続く人もいます。ひどくなると刺し痕が残ったり、ミミズ腫れができたりすることもあります。アレルギー性疾患を発症する
ヒョウヒダニは人を刺しませんが、死骸や糞、卵などを周囲に撒き散らすため、人体に重大な健康被害を及ぼす可能性があります。
ダニの死骸や糞は「ダニアレルゲン」と呼ばれており、アレルギー疾患の原因となる物質です。このダニアレルゲンが、口から体内に取り込まれると、気管支喘息やアレルギー性鼻炎などを発症します。
さらに、目に入ると結膜炎になったり、肌が弱っている部分に触れるとアトピー性皮膚炎を発症したりすることもあります。
アレルギーが重症化すると、生涯アレルギーに悩まされることもあります。重い症状が出る前にダニアレルゲンを徹底除去することが大切です。
簡単3ステップ!布製ソファのダニ対策
ダニ対策で大切なのは「退治」「除去」「予防」の3つステップで行うことです。
この3ステップを守って対策を行えば、ダニの数を確実に減らすことができ、健康被害のリスクを下げられることが出来ます。
ソファは側生地の素材によって適した対策方法が違うため、適した方法で対策を行う必要があります。まずは、布製ソファでできるおすすめのダニ対策についてご紹介します。
ただし、これから紹介する対策だけでは不十分です。他の対策も併せて実施することで、より効果的なダニ対策が期待できますので、ぜひご検討ください。
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熱を使ってダニを退治する
布製ソファのダニ退治を効率的に行うならば、熱を与えて乾燥させるのがベストです。ダニは50℃以上の温度であれば30分、60℃以上であれば即死します。布の材質によっては、60℃以上の熱を与えられない場合もあるので注意してください。予め洗濯表示などを確認して、耐熱温度を把握しておきましょう。
家庭用の布団乾燥機はソファにも使えます。約70℃ほどの温風が出るため、布団などの寝具だけでなく、布製ソファにいるダニにも有効です。
ただし、ただ単に布団乾燥機をかけてしまうと、ダニたちは熱の届かないソファの奥へ逃げてしまいます。そこでおすすめなのが、
部屋を1時間ほど暗くしてから布団乾燥機を使う
方法です。ダニは夜行性なので、部屋を暗くするとソファの表面まで出てきてくれます。それから布団乾燥機をかけることで、効率的にダニ退治ができます。
ドライヤーの温風は100~120℃ほどの高温が出ます。そのため、ドライヤーの風を当てるだけでもダニは死滅します。
ただし、この方法はダニが熱の届かないソファの奥底へ逃げてしまう可能性もあり、ダニの数を減らす手段としては有効ですが、効率的に退治をしたい場合はあまり向いていません。
また、ドライヤーの温風は非常に温度が高いため、素材によっては変色したり傷んでしまったりすることもありますので、様子を見ながら使用しましょう。 -
布ソファの汚れやダニアレルゲンを除去する
ダニ退治が終わったら、次は残っている汚れやダニアレルゲンを除去するステップに移ります。
ダニアレルゲンは舞い上がりやすく、ソファに座るときなどの日常的なちょっとした動作で周囲に飛散してしまいます。
衝撃によってダニアレルゲンの大きさはより細かくなり、口から吸い込みやすくなります。
このように健康被害のリスクが多いため、ダニを退治をした後はしっかり除去する必要があります。それでは、布製ソファにおすすめのダニ対策をご紹介します。カバーを取り外せるタイプのソファならば、カバーも定期的に洗濯しましょう。
付着した汚れが落ちるうえに、ダニアレルゲンも洗い流せます。なお、カバーの素材によっては、洗濯機ではなく手洗いに向いている場合もあるため、必ず洗濯表示を確認してください。ダニアレルゲンは掃除機で吸い込むことができますが、ダニアレルゲンは簡単に舞い上がりやすい為、通常の勢いで掃除機をかけてしまうとかえってダニアレルゲンを散らかしてしまう可能性があります。
また、短い時間吸い込むだけでは、ソファ奥に引っかかっているダニアレルゲンを吸い込むことはできません。掃除機をかけるときのコツは、
ゆっくり時間をかけて吸引
することです。1ヶ所に2~3秒以上かけて押し込むようにしましょう。
方向を変えて何回か同じように掃除機をかけるとさらに効果的です。隙間や縫い目などの細かな部分は、ノズルを変ると掃除機をかけやすくなります。
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しっかり除湿してダニを予防する
ダニは乾燥を嫌うため、予防策として有効なのはしっかり除湿をすることです。
特に布製ソファは、外側の生地から内部へ湿気を吸収しやすいため、除湿は重要なダニ対策になります。
具体的なダニを予防する除湿の方法について解説します。除湿機をソファの近くに設置することで、ソファ周辺の湿度を下げることができます。ソファの下や隙間などに除湿剤を設置するのもおすすめです。
エアコンのドライ機能も部屋の湿度を下げる分には有効ですが、エアコンとソファとの距離が離れているため、ソファの湿気をきちんと吸い取ってくれる可能性は低いので、エアコンとは別に除湿機や除湿剤を設置することをおすすめします。カバーを取り外せるタイプのソファならば、カバーを外して中身を日の当たる風通しのよい場所に干すのも有効です。
日差しがあまり強くない日や時間に、裏表をひっくり返してそれぞれ30~60分間ほど干すのがおすすめです。日差しが強すぎる日は、ソファの日焼けによる劣化に繋がりますので、できるだけ日差しが弱い晴れた日に干してください。
因みに紫外線には殺菌効果や消臭効果もあります。
普段のお手入れ方法
布製ソファはダニが繁殖しやすいため、普段からちょっとしたお手入れをコツコツ続けることが大切です。
- 扇風機やファンの風を当てる
- 除湿剤などを使って湿度を下げる
- 定期的に乾燥機にかける
- こまめに掃除機をかける
- カバーが取り外せるソファの場合、カバーをきちんと洗う
これらは先ほど紹介した「退治」「除去」「予防」の3ステップのどこかに含まれるお手入れ方法です。どの工程もダニ対策には欠かせません。
中には短時間で簡単にできる方法もありますので、自分にあったお手入れ方法で普段からこまめにダニ対策をつづけましょう。
簡単3ステップ!革製ソファのダニ対策
革製ソファのダニ対策も「退治」「除去」「予防」の3つのステップで行います。基本的なプロセスは布製ソファと同じですが、対策する方法が異なります。
では、革製ソファでは、どのような方法でダニ対策を行えばいいのでしょうか? ここからは、革製ソファにおすすめのダニ対策について解説します。
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ゴミを取り除きながら退治する
革製ソファは合皮・本革ともに侵入経路が少ないため、中綿など内部にまでダニが繁殖していることは少ないです。
ですが、外側やソファの座面クッションの隙間や縫い目、凸凹している部分などはゴミや汚れが溜まりやすく、ダニが繁殖しやすい環境です。
そのため、基本的には外側の掃除でダニを退治します。これらを踏まえたうえで、革製ソファの具体的なダニ退治の方法について解説します。布製ソファのように熱を与えて退治する方法は向いていないため、革製ソファでは消毒用エタノールを使用します。
ダニ駆除スプレーなどを使用すると、変色や劣化の原因になる可能性があります。また、人体にも安全な消毒用エタノールがおすすめです。
■消毒用エタノールで退治する方法
(1)表面のホコリや汚れを水拭きして取り除く
(2)消毒用エタノールを吹きかける
(3)消毒用エタノールを綺麗に拭き取る
(4)清潔な布巾で仕上げ拭きをする
ただし、エタノールではダニは死滅するものの、ダニの死骸やフンは残り、これらがアレルゲンとなるため注意が必要です。ダニは熱と乾燥に弱いので、合皮のソファであれば天日干しをするのもおすすめです。(本革製のソファは変色などの可能性があるため、天日干しできません。)
ただし、合皮のソファであっても日差しが強い日に長時間天日干しをするとソファが劣化するので注意です。
なるべく日差しが弱めの日や時間帯に、裏表で各30~60分ほどの天日干しを行いましょう。 -
綺麗に拭き取ってアレルゲンを除去する
革製ソファでのダニアレルゲン除去のステップは、基本的に拭き掃除だけでOKです。
ここからは、革製ソファに有効なアレルゲンの駆除方法をご紹介します。ロール型になっている粘着シートは、掃除機で吸い取りきれない小さなゴミやホコリもキャッチしてくれます。ソファ表面に残っているダニアレルゲンもしっかりキャッチして、そのまま捨てることが可能です。
汗や皮脂のような油汚れは掃除機や粘着シートだけでは落とせないため、定期的な水拭きを行いましょう。
汚れが頑固な場合は、中性洗剤を薄めて水拭きすると効果的です。ここで注意しなければならないことは、
力を入れすぎず、優しく拭くこと。
力を入れて拭いてしまうと、革を傷つけてしまい表面がボロボロと崩れてしまう場合があります。
また、革製ソファは水に弱く、長時間水に触れていると劣化が早くなります。そのため、水拭きを行ったあとは、必ず乾拭きして水分を拭き取るようにしましょう。
ソファの溝や縫い目など、掃除機では届きにくい部分は、ブラシを使うと簡単に細かなダニアレルゲンまで除去できます。
ブラシはなるべく小さく、細かいところにも届くタイプがおすすめです。
しかし、ブラッシングでは、生きているダニが繊維にしがみついているため、完全に除去するのは難しい点に留意する必要があります。 -
ダニを寄せ付けないように予防する
ダニ予防で大切なのは、ダニを寄せ付けないようにすること。つまり、ダニが嫌う環境のソファにすることが重要です。
ここからは、ダニが嫌う環境のソファにするためにやるべきことを解説します。革製ソファは拭き掃除をするだけで、ダニ予防もできますがクッションやぬいぐるみを置いている場合は注意が必要です。
布製は湿気がこもりやすいため、ダニが繁殖しやすい環境です。防ダニ効果の高い革製ソファでも、クッションやぬいぐるみが置いてあるとダニの数が増えてしまいます。ソファにはなるべく布製のクッションやぬいぐるみはなるべく置かないことをおすすめします。
普段のお手入れ方法
革製ソファはダニが繁殖しにくく、ダニ対策の方法自体がシンプルで簡単です。
普段のお手入れも、水拭きと乾拭きで汚れを拭き取るだけで問題ありません。もしも、細かなゴミやホコリが気になる場合は、掃除機やブラシで除去するとよいでしょう。
本格的なダニ対策ならソファに置くだけの
ダニ対策商品「ダニ捕りロボ・ダニ捕りマット」がおすすめ
ソファは隙間が多く、側生地もしっかりしているうえに、綿やウレタンが厚いのでダニが深部に潜みやすい場所です。
普段からのお手入れである程度はダニの繁殖を抑えることができますが、徹底的にダニ対策を行うとなるとなかなか大変です。
そんなソファでも、簡単に本格的なダニ対策ができるのが
「ダニ捕りロボ・ダニ捕りマット」
です!なぜソファのダニ対策におすすめなのか、その理由をご紹介します。
ソファでの「ダニ捕りロボ・ダニ捕りマット」の使い方
使い方
3ヶ月間、ソファの下にダニ捕りロボを置いておくだけ!
誘引マットにダニが集まります。
使用後は商品ごと、ゴミ袋に入れて燃えるごみとして処分してください。